アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2007年

アフィリエイトマーケティング協会では「アフィリエイト・プログラムに関する意識調査2007年」を実施。ホームページやブログ、メールマガジンを運営しているアフィリエイターの意識調査結果を公表している。
http://affiliate-marketing.jp/release/release071127.pdf
アフィリエイターのなかでも、素人=【調査パネル】とプロ=【協会回答者(アフィリエイトマーケティング協会会員)】の2カテゴリーを回答者モニターにした調査結果である。

興味深いデータをピックアップしてみよう。例えば、アフィリエイターの二極化状況について。

【調査パネル】ではアフィリエイトによる月収「1,000円未満」が約7割であったが、【協会回答者】においては、5人に1人が「20万円以上」であり、中には「100万円以上」という事業者レベルの収入を得ている回答者が約5%を占めており、二極化しているアフィリエイターの傾向を垣間見ることができた

とのことである。

また、ASP(Affiliate Service Provider)ブランドの認知率等については、2つの回答者属性間では、傾向が大きく異なり、特に「好きなASPブランド1位は?」の設問では、顕著な傾向の違いが見られるとのこと。

【協会回答者】では、1位「リンクシェア」、同率2位で「エーハチ」「バリューコマース」。【調査パネル】では、1位「楽天」、2位「エーハチ」、3位「Amazon」という結果となった

とある。
楽天Amazonは自社独自でアフィリエイターの広告配信ネットワークを形成している。WEBサイト全体でもベスト10に入るサイトであるため、アフィリエイターの知名度も高いせいかと思われる。

アフィリエイトに参画する魅力として、1位「自分のサイトから収入を得ることができる」は当然であるが、第2位に『節約の一手段』=「自己購入できる(自身のサイトのアフィリエイトリンクに自らアクセスして商品やサービスを購入したり、ASPの管理画面から自己購入したりする)」という回答があるのも興味深い。
広告主からみた場合、アフィリエイターサイトの媒体価値よりは、ターゲットとなる購入者としての側面を評価しているという状況が透けてみえる。アフィリエイトによる月収「1,000円未満」が約7割を占める【調査パネル】は、割引価格が適用されるので自分で買っちゃうという訳である。

一方、5人に1人が月収「20万円以上」というアフィリエイトマーケティング協会会員=【協会回答者】においては、検索連動広告を実施して自らのサイトへの集客促進をしたり、3Dバーチャルサイトのセカンドライフに関心を持ったりするアフィリエイターの比率が高いという調査結果もうなづけるものがある。