Yahoo!オークションのアフィリエイトを運営するバリューコマース

ロングテールCGMに関連したインターネット広告手法として、アフィリエイトがある。ECサイトへの集客については、侮りがたい実力があるようだと以前コメントした。
http://d.hatena.ne.jp/popoya/?of=2
主に話題にしたのはアフィリエイト広告代理店(Affiliate Service Provider)リンクシェアである。同社と並ぶASPの「老舗」バリューコマースについて、今回は調べてみた。

Yahoo! JAPANオークションでは、コンテンツへの集客手法の一環としてアフィリエイトを利用している。その運営実務を担当している企業がバリューコマースなのである。

Yahoo!オークションは、月間約100億PV。Yahoo! JAPAN全体が月間約400億PVなので、PVでは約25%のシェアを占めるキラーコンテンツである。

Yahoo! JAPAN 媒体資料によれば「月間総出品数約1,600万点、3万以上の多岐にわたる商品カテゴリ、14,000の法人個人事業主出品者など、他の追従を許さない圧倒的シェアでお客様に支持されている、日本最大規模のオークションサービス」と紹介されている。

Yahoo!オークションだけではなく、Yahoo!ショッピングでもアフィリエイトを利用している。ヤフーのECコンテンツ=オークションやショッピングへの集客や商品掲載企業の募集に、アフィリエイトがどの程度貢献しているか知りたいところであるが、残念ながら不詳。
検索連動広告GoogleやOvertureのサイトターゲティングやコンテンツターゲティングと類似した広告手法のため、内実は結構苦しいのではないかという気がする。とはいえ、ヤフーの代表的なキラーコンテンツバリューコマースアフィリエイト運営担当しているわけで、それなりの評価をすべきかと思う。

矢野経済研究所の「アフィリエイトサービス市場動向に関する調査結果 2008年版」によれば、インターネットユーザーの38.7%がサイト開設、半分近くの17.8%(ウェブサイト・ブログ開設者)人が広告を貼っている状況のようだ。
http://www.yano.co.jp/press/press.php/000330
アフィリエイトについてのグレーイメージはぬぐいきれないけれど、CGMを舞台にしたネット広告手法としては再評価すべきかなという気がしている。