大神神社祭り神の化身、「巳さん」に出会う

三輪山登拝の道中、三の鳥居階段の手前の参道付近で人だかりがしていた。「巳さんや」という声に誘われて、何事かと覗いてみる。疎水横の樹の根元に、2個の卵。その横に蛇がいる。珍しい風景では有るが、エピソード程度のつもりで見過ごして帰ってきた。

少し気になったので、自宅に帰ってから、蛇=巳さんについてWEBに何か書かれていないか調べてみた。
「巫女姫の非業の死 -- 古代三輪山の蛇信仰」と題した下記のような記事が見つかった。
http://www.earthkeeper.jp/memorial/home/mikohime-essay.html

三輪山の神がオオモノヌシノカミで、その正体が蛇であることは余りにも有名だ。そして、日本書記ではオオモノヌシは出雲大社オオクニヌシノカミと同一神であるとされる。

大神神社の本尊が大物主神であり、蛇は大物主神の化身であるということは「余りにも有名」らしい。拝殿前の園庭には「巳の神杉」があるが、祭り神の化身が蛇ということであれば、熱心に参拝している人々が多いのも当然であろう。「大物主神」は、別名「三輪明神」。大神神社の名称である。いい年をしているのに、何も知らずに参拝していた訳である。恥ずかしい限りである。
ちなみに、上記の記事によれば「太古から古代にかけては、世界的に(西洋諸国やインド等においても)神イコール蛇体であった」と結論づけている。