大神神社のご神体、三輪山に登拝

7月12日、三輪山に登拝した。大神神社のご神体といわれる神奈備である。
大神神社境内の狭井神社で参拝を申込み。「三輪山登拝証」と書かれたタスキをかけ、社務所向かいの登拝入り口からお山へ登る。神聖な場所ということで、写真撮影は厳禁。社務所横のロッカーにカメラを預けて参拝する。


  
  

鬱蒼とした森の中の幅1〜2m弱の山道を山上に向かって登る。しばらく歩くと、小さな谷川のせせらぎに沿った道に出る。「三光の滝」という小さな滝のある行場の小屋の付近で、下山する数人のひとたちと出会う。ひとりで登拝する若い女性や、小学生くらいの子供連れの姿も見受けられる。
「三光の滝」でせせらぎと別れて、修験道を思わせる急な坂道がつづく。同行するひともなく、ひとりで休み休み上る。途中に出会った下山者に聞いて見ると「まだまだ」との返事。往復で1時間45分から2時間強と聞いていた行程であるが、想像以上にキツイ。山辺の道の特長である、ウグイスの鳴き声に励まされながら歩く。山上にかなり近づいたかなと思ったあたりでは、樹々を行き交う風の音が神々しい感じ。山上付近には、台風で倒壊した杉の巨木がゴロゴロしている。根元の直径3mは有りそうな杉の根っこも見受けられる。
途中で何度か弱気になりながらも、なんとか山上の「高宮神社」に到着。簡素で小さなお社である。その奥には、直径1〜2m位の岩が並ぶ「奥津磐座」。麓の狭井神社から山頂へ、約1時間弱の行程である。
参拝祈念の後、下山。一度歩いた道のため、帰りは気持ちにも比較的ゆとりがある。還暦を迎えた記念に、ぜひ参拝したいと思っていたが念願を達成。この春、3月から数多く訪問した「山辺の道」紀行も、これでひとくぎりついた感じである。