岸和田だんじり祭、カンカン場・こなから坂をビデオと写真で「写楽」する

9月19日(土)・20日(日)、岸和田だんじり祭を見学してきた。


岸和田だんじり祭」ビデオ

↓↓↓↓↓カンカン場
http://www.youtube.com/watch?v=ojZrFyt1wOA

↓↓↓↓↓こなから坂〜岸和田城
http://www.youtube.com/watch?v=P890JLnZMtU

19日はカンカン場。浜沿いの岸和田カンカン・ベイサイドモールという大型ショッピングセンター前。交差点の北と西に有料の観覧席が設けられており、だんじり祭の見所・晴れ舞台の代表格である。南東へ向かうと、駅前通り商店街のアーケードを経由して岸和田駅に達するメインストリートになっている。
祭の華は、だんじりを直角に方向転換するやり回しであるが、ベイサイドモール前から見学して気づいたことがある。
他の角度から見た場合には気づかないけれど、このアングルから見ると、やり回しの難所であることがよく分かる。やり回しが上手くいかず、電柱や民家にぶつかりそうになっているケースが少なくないのだ。

想定される原因は、だんじりが出発する南北の道路と、方向転換して東へ向かう東西の道路の道幅の違い。広い南北の道路と比較すると、駅方面へ向かう東西道路は道幅が半分くらいになっている。もうひとつの原因は、交差点の角度の違い。直角90度ではなく100度と80度くらいになっている。南から東へやり回しするとき、鋭角に急角度で回るので上手くいかない場合があるようだ。
スリリングなやり回しの難所であることを、だんじりの曳き手はもちろん、観客もよく知っているのであろう。だんじり祭の見所=晴れ舞台になっている理由のひとつかと思う。


↓↓↓↓↓カンカン場:ビデオ参照。
http://www.youtube.com/watch?v=ojZrFyt1wOA


20日はこなから坂。市役所横の交差点である。だんじりが岸城神社へ宮入する途中にあり、長いのぼり坂になっている。坂道を上るために、全速力で疾走して転回するやり回しの名所である。数百人もの曳き手が、陸上競技の短距離競争のように疾走する風景は見事のひとこと。感動的である。ずっと大昔に、学生デモに参加したときの体験が懐かしい。

岸和田だんじり祭は、勇壮なやり回しが注目されることが多い。粗暴でやんちゃ、ヤンキー的なオオサカのイメージとだぶらせて語られることも少なくない。例えば、京都の祇園祭が古式ゆかしい歴史的・文化的なイメージの象徴として語られるのとは対照的である。しかし、祇園祭天神祭などの関西を代表する祭礼と同様に、岸和田だんじり祭は地域コミュニティーの歴史的・文化的な伝統行事&祭礼であることを再評価すべきではないかと思う。

こなから坂を駆け上がっただんじりが、岸城神社へ宮入する後をついて歩いてみた。岸城神社への行路途中には、岸和田城がある。宮入の順番待ちをしているだんじりや、そのだんじりがゆっくりと曳行している風景は、背景の岸和田城の姿に映えて美しい。
 
↓↓↓↓↓こなから坂〜岸和田城 ビデオ参照。
http://www.youtube.com/watch?v=P890JLnZMtU


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岸和田駅前で見かけた、だんじり曳行風景。だんじりを楽しそうに曳行している子供たちや、団扇を両手に大工方の真似をしている幼児の姿が微笑ましい。