女性向けサイトを活用した代表的ビジネスモデル=カフェグローブ

マスコミ等で女性向けサイトの代表的存在として取り上げられることの多いカフェグローブcafeglobe.com。会社概要の中でサイトの特徴を次のようにPRしている。

知的好奇心の強いすべての女性のために。
自分たちの読みたい情報をあらゆるジャンルからセレクトし、自分たちの視点で編集したのが「Cafeglobe.com」です。政治・経済をわかりやすく伝えるコラム、人気スタイリストによる雑誌よりも早い新着ニュース、キャリアアップのためのリアルな情報、海外のライフスタイル事情など、新聞やテレビではわからない生の情報をお届けします。また、ユーザーの意見を反映しての商品開発や18ジャンルあるBBSなど、ユーザーの参加も活発です。

代表者・矢野貴久子さんは若くて知的な印象の美人。短大卒のOLからITセレブ社長になったシンデレラガールとしてマスコミの注目を浴びることも多い。ロジャースの「イノベーター理論」、ムーアの「キャズム理論」から推察すると、F1キャリア女性向けサイトは、イノベーターやオピニオンリーダーへの初期市場開拓はできても、一般大衆Majority層が集まるメインマーケットへの浸透は本質的に困難と思えるが、賢明な主宰者のことなので、そんなことは百も承知なのだろう。サイトの運営自体から収益を得るのではなく、サイトに囲い込んだユーザーリストを武器に、市場調査や企業とのコラボレーションによる商品開発等によって収益を上げるビジネスモデルと考えれば、女性の中でもF1オピニオンリーダー層に特化していることは、プラスではあってもマイナスにはならない。