ソニーの「FLO:Q」ブログパーツを利用したJR東海道新幹線のキャンペーン

ブログを利用したBuzzマーケティング手法の事例をWEBで調べていたところ、出逢ったのがJR東海道新幹線の3月15日ダイヤ改正キャンペーン。さまざまなブログサービスプロバイダーやアルファブロガーのページに掲載されているのを目にした。このブログパーツが、ソニーの「FLO:Q」を利用して制作されているのである。

ダイヤ改正を訴求した明らかに広告とわかるクリエイティブである。時計やミニゲームなどのカジュアルな遊び心に満ちたツールではないので、ブロガーからブロガーへ連鎖的に拡大していくBuzzマーケティング的な効果は疑問である。しかし、利用時間シェア約25%を上回る主要CGMユーザ、中でもビジネスマン層へのアプローチ手法として評価したい。Officeでの利用が多いと思われる、マイクロソフトのmsnをコアにしたクロスメディア的キャンペーンの一環のようである。
CGM利用者の年齢構成は、Web広告研究会「消費者メディア市場規模調査」によれば、若い世代の比率が高く、29歳以下がほぼ4割を占める。ユーザの年齢構成が高齢化しているTV・新聞等を補足し、若年層やオピニオンリーダー層へのリーチ拡大手法としても有効であろう。

exciteのWebADTimes特集「トップウォッチャーに聞いた、2007-2008ネット広告最前線」太駄健司氏のコメントでは「2008年はブログパーツ戦国時代が訪れるでしょう」と予測しているようだ。
http://www.excite.co.jp/webad/special/rid_1120/