ビデオカメラによる撮影・編集とYouTube体験記

デジタルビデオカメラを始めた。文字通り、六十の手習いである。四苦八苦しながらも、撮影した画像をタイトルやBGMをつけて編集。なんとかYouTubeに投稿を実現した。ビデオ初作品は下記。


▼<ダンシングクイーン Dancing Queen>ビデオ
http://www.youtube.com/watch?v=p_ecU7i6cTc


デジタルビデオカメラの撮影&編集の過程で気づいたことをアトランダムにメモしておきたい。

1)ビデオカメラの画素数は、ムービー画像の品質にはあまり関係ない。

日本の一般的テレビは走査線が縦525本×横700画素強。縦横をかけてほぼ35万画素。テレビで再現する場合、ビデオカメラで実際に記録する画素数は約35万画素あれば十分らしい。
ビデオカメラのカタログで画素数100万とか500万とか表示しているのは、静止画写真をとる際には差がでる。しかし、動画ムービーを撮影する際には関係ないようだ。

■「デジタルビデオカメラの有効画素数について」のQ&A
OKwave
http://okwave.jp/qa3792002.html
教えて!goo
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=1549188


2)ハイビジョンビデオの編集に対応できるパソコンは現状では数少ない

一般のビデオカメラとハイビジョンカメラの画像では、明らかに差があるようである。ピンがあまいところが気になるので、ハイビジョンカメラへの買い替えを検討してみた。
しかし、ハイビジョンビデオの規格AVCHDに対応できるのはインテルMacのみ。
現在、私が使用しているのは、PowerPCを採用したひと世代前のiMacなので非対応。インテルMacに買い替える必要がある。
家電専門店に質問したところ「ハイビジョンビデオのデータはかなり重い。iMacレベルでは処理しきれない。最低でもMacProクラスの機種が必要」とのこと。
予算的にとても無理なので、断念した。


3)デジタルカメラ関連書籍はヤマほどあるが、ビデオカメラ関連書籍や雑誌はごく少ない。

YouTube」「ニコニコ動画」など、インターネット動画のWEBサイトは大流行である。ビデオカメラを始めるにあたって、撮影方法や編集についての書籍や雑誌を探してみたが、該当するものはごく少ない。デジタルカメラ関連書籍や雑誌はヤマほど出版されているのとは対照的である。
ビデオとカメラではユーザー数に大きな差があるはずとはいえ、余りにも極端である。
撮影したムービーを、編集加工せずに、そのままTV等で再現したり、動画WEBサイトへ投稿しているのが実態ということであろう。
ハイビジョンムービーをパソコンで編集加工するのは容易ではない、という事情も背景にあるかも知れない。


4)「iMovie08」は結構使えるけれど、マニュアルは不親切

「iMovie08」と前バージョンの「iMovie HD」は、機能が異なる。ムービーの編集や作品を作り込むにあたっては「iMovie HD」の方が優れている面もあるようだ。
初心者のため「iMovie08」をもっぱら使用しているが、結構使えると思う。
BGMの挿入も容易である。タイトル挿入、画像の色調コントロールや切り抜きトリミング等もできる。
水平をとれていない画像を修正できればいいな、という気はするが、アマチュア初心者としては、機能的に一応満足できる。
iMovieで加工した動画をHPに張り込んだ場合、QuickTimeのデータになる。MacユーザはOKだが、Windowsユーザには動画を再現できないという大きな欠点はある。「YouTube」に投稿して、そのURLへリンクさせるという裏技で対応する方法もある。
公式マニュアルは不親切。ビデオカメラを接続してから「iMovie08」を立ち上げるべきところを、ソフトを先に立ち上げてからカメラを接続していた私が悪いのだが、最初はビデオカメラからデータを読み込みできずに、四苦八苦した。


5)「YouTube」の面白い機能 動画再生ユーザのデータが解析できる「YouTube Insight インサイト

YouTube」には、動画投稿ユーザー向けに面白いサービスが提供されている。「YouTube Insightインサイト」である。アップロードした動画について再生総数はもちろん、日別や年齢別の再生動向について詳細な統計情報を見ることができる。中でも興味深いのは「発見」という項目に含まれるデータ。その動画を再生するきっかけになった「参照元」が数値と円グラフで表示される。これは、結構使える機能である。

YouTube Insight インサイト(参考例)