大美和の杜から、桧原神社を経由して長岳寺へ

先週、先々週に続いて、昨日もまた春の大和路・山辺の道へ。今回も、近鉄電車の桜井駅からレンタサイクルを利用して行き来した。大美和の杜から石上神社まで走破するつもりであったが、残念ながら長岳寺でとどまってしまった。ビデオ撮影に好適なイベント=詩の弾き語りと和太鼓のコンサートに運良くであったためだ。詩は「亜子米」さんという若い女性、和太鼓は長谷川馬匠さんという30〜40代の男性によるコラボレーション。花と文化財の御寺といわれる長岳寺、シダレ桜と池を眼前にする本堂という絵になる舞台というシチュエーションとあって、楽しい時間をすごさせてもらった。


▼「詩の弾き語りと和太鼓のコンサート」ビデオ 
http://www.youtube.com/watch?v=ChrE80MzSxU
http://www.youtube.com/watch?v=GT_YoJlq17s

  

大神神社の門前でお弁当を買って、大美和の杜のシダレ桜をながめながら昼食にしようと思ったが、すでに葉桜になってしまっていたのは残念だった。とはいえ、撮影に夢中になって疎水に落ちそうになったが、ケガなく済んだのは神社仏閣めぐりの御利益かと感謝している。
山辺の道についてニワカ勉強したところによれば、大神神社の拝殿前鳥居の急な石段は「活断層」のようである。奈良の大仏東大寺の二月堂あたりにも急坂があるが、山辺の道はこの断層に沿うようなルートで、キタからミナミまで続いている。
学生社三輪山と古代の神まつり」

山辺の道には、急な坂道の上り下りも含まれているが、その理由は「活断層」に沿った地形にあるようだ。
徒歩で行き交う人々から見ると、自転車を押しながら山道を歩く私の姿は顰蹙ものだろうが、うかつにもコースは平坦な道であろうと独り合点していたためである。

神社や寺院などの建築美はもちろんであるが、里山・溜め池・果樹園・並木道などの田園風景の美しさは「国のまほろば」と称賛されるにふさわしいものがある。訪れたのが桜の季節であったのも幸いした。スモモの果樹園や桜並木、三輪山の森の木々、いたるところでウグイスの鳴き声が聞こえるのも印象的であった。