吉野山、山を染める千本桜を花見する

関西の桜の名所は数多いが、スケールの大きい景観ということになれば、やはり吉野山が屈指。と、いうわけで今年は吉野山の花見。一度は見てみたいと思っていたが、ちょっと遠いので後回しになっていたが、念願を実現。3月28日、4月11日、4月18日の3回見学にでかけた。



▼花紀行_吉野山 千本桜


▼花紀行_吉野山 奥千本(西行庵・金峯神社


▼花紀行_吉野金峯山寺 春の祭礼(花供懺法会 大名行列



■3月28日:竹林院の天人の桜、多宝塔のしだれ桜は満開であったが、山を彩る千本桜は、残念ながら時期尚早。下千本は花があったが、中千本、上千本の花はつぼみ。


■4月11日:4日は残念ながら都合がつかなかったので、11日に再訪。金峯山寺の春の祭礼、花供懺法会の大名行列を見学。その後、竹林院から如意輪寺へかけて山沿いに続く幅1メートル足らずの山道を1時間くらい歩く。山裾に広がる中千本の山桜、山道から西方に望む下千本や金峯山寺の景観は、見応えがあった。下千本はすでに葉桜、中千本は満開を少し過ぎてしまっていたが、ハイキング気分を楽しむことができた。


■4月18日:奥千本を見学。竹林院近くの奥千本行きマイクロバスは、1時間待ちの行列。迷ったけれど、行列に並ぶ。金峯神社に参拝後、西行庵に向かう。途中の山道は朝の霜のためかぬかるみ状態で歩きにくい。中千本と同様の山沿いの小道であるが、奥千本はさらに幅員が細く、急斜面をぬって続く山道。幼い男の子の兄弟が「命がけの階段」と話しているように、かなり危険である。急斜面の山裾を通る、のぼり降りが急なアップダウンの小道を、転落防止用の手すりに捕まりながら歩いて西行庵に向かう。西行庵は、急斜面を降りた盆地上の平らな場所にあった。
四畳半くらいの小庵からは、山の緑を背景に咲く桜を、望むことができる。残念ながら花の盛りは過ぎていたが、趣ゆたかな光景であった。