長谷川等伯特別展、1時間半待の長い行列を避けて「詩仙堂」の庭園見学


今年のゴールデンウィークは好天に恵まれた。一日中机に座って仕事をしているため、休日はできるだけ外出するようにしている。ビデオカメラを片手に、自転車で近所を走り回ることが多いが、気分転換をかねてときたま遠出をする。昨年は「山辺の道」と「飛鳥」を訪ねたが、今年は京都国立博物館、「赤目四十八滝」を訪ねた。


いい年をしてミーハーで恥ずかしいけれど、京都国立博物館長谷川等伯の没後400年特別展覧会。TV番組や新聞の絵図はみていたが、「松林図屏風」の実物を一度見ておきたかった。
京阪電車の東山七条の駅を降りて、博物館へ向かう。入館を待つ人の長い行列。スタッフによれば、入館は1時間半待ちとのこと。長い行列をさけて、展覧会後に出かける予定だった「詩仙堂」の庭園見学を前倒し。
詩仙堂は、江戸時代の石川丈山の住居。徳川家の家臣であり、大阪夏の陣に戦功を上げたが、何か思い屈することがあったのか、徳川家を離れ文人になった。文人茶の開祖とされる。市中の山居を思わせる閑雅な日本建築。紅葉やさつきが有名である。座敷に座って眺める庭園は趣ゆたかである。





午後2時半頃に、再び博物館へ。行列は多少短くなってはいたが、それでも入館まで30分待ち。やむを得ず、行列に並ぶ。ラッシュアワーの電車車内に近いような混雑の中を見学。何か気ぜわしい感じで、「松林図屏風」も落ち着いて鑑賞できなかったのが残念。「仏涅槃図」は縦10m、横6mの巨大な絵図。圧倒的な迫力である。「波濤図」は「松林図屏風」と同様に水墨画の傑作と思われる。