楼門と金堂前の石段左右の紅葉が見事な山間霊場・神護寺

翌日の14日・日曜は、洛西右京区の高雄山神護寺。こちらはJR京都駅から、バスで約50分。かなり遠い距離にある高雄山の山腹に位置する山岳寺院である。和気清麿、空海最澄ゆかりの霊場。バス本数が1時間に2〜3本と少ないので、早起きして出発する。

神護寺についてはビデオを撮影。YouTubeの下記URLで公開している。


紅葉シーズンのため、直通の臨時バスが運行している。乗客が多く、満席のため座れず立ったまま乗車。山岳宗教霊場ではあるが、マイカーや観光バスで多数の観光客が訪れている。
バス停を下車して神護寺へ向かう。寺へ向かう道は、バス停から急な下り坂を降りる。渓流・清滝川沿いの高雄橋の向こうには川床が見える。神護寺参道という標識がある1.5m幅程度の狭い急な坂道を登る。道の左右は見事に紅葉した樹々。参道の所々には茶店が数件ならんでいる。

ランドマーク硯石から望む上方には、楼門へ続く急坂の長い石段。樹々の梢が形づくる暗いトンネルの向こうには、楼門の周辺が赤や黄に色づいた光輪のように見える。暗かった参道の石段を手すりバーを握りながら上りきると、楼門周辺は一気に明るくなる。楼門をくぐると目の前には、広大な境内が広がる。
  


左右の紅葉を眺めながら毘沙門堂・五大堂へ。五大堂前から、20mくらいの幅広い石段を上がると金堂。明るく開放感にあふれた光景である。金堂から瀟洒な多宝塔へ向かう参道では、紅葉の落ち葉がひらひらと。山間霊場ならではの風情ゆたかな紅葉を味わう事ができた。