SEM検索エンジンマーケティング:Yahoo! Japanの検索結果表示システム変更の影響

昨年2005年のインターネット広告関連:検索エンジンマーケティング関連のトピックスとしては、Yahoo! Japanの検索結果表示システムの大幅な変更があります。「保険」等のキーワードを入力して検索した場合、結果ページに表示するWEBサイトリストの順位を「ディレクトリ検索」結果優先から「ロボット検索」優先に切り替えたのです。「ディレクトリ検索」の代名詞Yahoo! が「ロボット検索」Googleの優位性を認めたと、SEOSEM業界では大きな話題を集めました。

切り替えは10月3日に行われました。その結果は、インターネット視聴率調査会社・ネットレイティング社によれば「ディレクトリ検索のページビュー(PV)は前月比19%減となったものの、ロボット検索のPVは同13%増となり、これにより検索サービス全体のPVは同9%増」「検索サービス全体としては広告収入につながるPVの増加に成功」とのことです。
http://www.netratings.co.jp/New_news/News11292005.htm
検索結果表示の切り替えに先立つ前月9月に、SEM広告会社アイレップが「これまで検索結果の1ページ目に表示されていたWebサイトのうち、70%は掲載場所が2ページ目以降になる」と予測する調査結果を発表して業界関係者に大きな衝撃を与えました。
http://www.semilog.jp/27/20050920145233.html

Yahoo! Japanとしては第一関門を突破したようですが、個別サイトのアクセス状況に実際にどのような変化があったか、残念ながら分かりません。
個別WEBサイト運営者やSEOSEM広告会社にとっては、ロボットではなく媒体の編集者=人間がサイトの評価をするYahoo! Japanは「苦手」な存在でした。「ロボット検索」に切り替わったことにより、アルゴリズムの解析等によるランクアップ=アクセス促進の道が開かれたことになります。