GoogleとYahoo!JAPAN:2005年検索ワードランキングTop10の比較

Yahoo!JAPANの2005年検索ワードランキングをGoogleのランキングと比較してみると、両者の違いが浮き彫りになっており興味深い。
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【2005年検索キーワード Top10】
順位 /Yahoo!JAPAN :Google
1位 /2ちゃんねる電車男
2位 /google :地図
3位 /楽天愛知万博
4位 /goo :綾瀬はるか
5位 /Amazon伊東美咲
6位 /JAL2ch
7位 /ANA :動画
8位 /MSN :ラーメン
9位 /livedoor :ブログ
10位 /hotmailANA
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両者で共通しているのは「2ちゃんねる=2ch」と「ANA」のみ。2chをくちコミ情報の検索サイト、ANAを旅行情報の検索サイトというふうに解釈すると、Yahoo!JAPANの検索キーワードTop10のうち実に9位までが検索サイト名称であり、ユーザーは検索サイトを探すための検索サイトとして機能を利用しているのが実態。検索結果の表示ランク付け基準が切り替わったとはいえ、Yahoo!JAPANのキーワード検索はディレクトリー検索の延長線上にあるわけで、WEB世界全体へのポータルサイトとしての本質は変わっていないと思われる。
求める情報がありそうな「WEBサイト」へ道案内し、後はユーザーの自由な行動に委ねるYahoo!に対して、Googleはキーワードに対応した情報のある「WEBページ」へ一直線に誘導するクールで機能的な検索ツールである。ぶらぶらウインドーショッピングを楽しむための情報を提供するデパートのエレベーターガールと、顧客の目的に応じた店舗やサービスをピンポイントに絞り込んで紹介するホテルのコンシェルジェとの違いがそこにはある。
自社サイト以外の検索サイトを探すために使われているYahoo!JAPAN検索サービスの皮肉な実態は、考えようによっては検索エンジンとしてのYahoo!の価値低下を裏付ける現象かもしれない。