Yahoo! JAPAN検索ワードランキング 2006 vs 2001

年末恒例の検索ワードランキングが発表される季節となった。
2006年のYahoo! JAPAN:検索ワードランキングでは、常連の「2ちゃんねる」「Google」「楽天」を押しのけて「mixi」がトップに躍進した。「YouTube」「GyaO」などの動画系サイトも急成長して上位ランク入りしている。インターネットの普及により、コミュニケーションの世界で革命的な変化が進行していることは間違いない。
インターネットという「武器」を活用すれば、学生やフリーターでも一躍大きな権力と富を手中にできることを実証するサクセスストーリーには事欠かない。直近の事例では「mixi」の株式上場は年商18億の企業に1000億円以上の価値があると市場が評価したということであり、創業者はシンデレラボーイとしてマスコミでも注目を集めた。格差社会の中で、若者達にとって自らの将来に希望をもてることは喜ばしいが、昨今の世相はインターネットを過大評価しすぎではないかと思えてならない。
かつて、毛沢東は「革命は銃口から生まれる」と語り、革命家の条件として「若いこと、貧しいこと、無名であること」と指摘したが、CGMは若く貧しく無名の革命家たちの武器である。流行にめざとい広告業界の常とはいえ、アンシャンレジュームに属する立場の人間が、WEB2.0を手離しで礼賛する風潮には苦笑するほかない。

広告媒体としてのインターネットの効用と限界を検証する参考資料として、2006年と2001年の検索ワードランキング:トップ20をリストアップしたのが下表である。

Yahoo! JAPAN:検索ワードランキング
http://pr.yahoo.co.jp/release/2006/1201a.html

2006年順位 (前年順位) ワード 2001年順位 ワード
1 (12) mixi 1 壁紙
2 (1) 2ちゃんねる 2 チャット
3 (2) Google 3 GOO
4 (3) 楽天 4 HOTMAIL
5 (5) Amazon 5 出会い
6 (4) goo 6 モーニング娘。
7 (−) YouTube 7 占い
8 (7) ANA 8 NTT
9 (6) JAL 9 2ちゃんねる
10 (8) msn 10 地図
11 (24) ハンゲーム 11 オークション
12 (14) Docomo 12 ホテル
13 (−) GyaO 13 浜崎あゆみ
14 (9) livedoor 14 着メロ
15 (17) au 15 フジテレビ
16 (10) Hotmail 16 TOTO
17 (11) JR 17 NHK
18 (21) 郵便番号 18 JAL
19 (22) じゃらん 19 宝くじ
20 (13) フジテレビ 20 ANA