インターネット

バランスのとれたYouTubeの年齢構成、ニコニコ動画は若者メイン、Yahoo!動画は中高年令層が多い

性別、年齢構成別に見たユーザー構成が下図。主要動画サイトに共通する特性は、男女別では男性が多いこと。動画といえばセクシャルなコンテンツというイメージも影響しているかも知れない。 明確に媒体ごとの差がでているのは、年齢構成である。 YouTubeは各…

YouTubeとニコニコ動画が20億前後で月間PVの2強、Yahoo!動画・GyaOは一桁下回る

まず、最初に媒体パワーを示す月間PVとユーザー数を比較検証したのが下図。 月間PVは、YouTubeが約20億PV、ニコニコ動画が約18億PV。Yahoo!動画とGyaOはこれより1桁下回る数字。 プロの動画作品をメインにした後者と、素人の動画作品をメインにした前者のサ…

YouTubeの広告媒体パワーをニコニコ動画・Yahoo!動画・GyaOと比較対照

日頃、素人ビデオの投稿&公開でお世話になっているYouTube。広告媒体として見た場合の媒体特性を、他の主要な動画サイトと比較してみた。 媒体パワーの数字を検証すると、他の主要動画サイトに対して圧倒的な優位性があることが明らかだ。「YouTube」日本版…

純利益赤字が続出する、ネット広告業界のアブナい体質

好調にみえるネット企業の経営指標であるが、純利益が赤字になっている企業が少なくない。 理由をみてみると、本業が好業績の場合は、グローバルな金融危機の影響で有価証券の評価損が大きな要因になっている。上場で得た巨額の資金を株式等に投資している金…

TV局や電通を上回る、Yahoo! JAPANの営業利益

インターネット広告関連業界の主要企業、売上高や利益の一覧表をみてまず目を引くのはYahoo! JAPANの圧倒的な存在感。 2009年3月期の見込み売上高2640億円、営業利益1320億円、純利益755億円。営業利益率50.13%、純利益率28.50%の高収益企業である。 イン…

インターネット広告業界の主要企業プロフィール

Yahoo!と楽天については、一般的な知名度も高いが、その他のインターネット関連企業についてはなじみがないかと思うので、簡単にプロフィールを紹介しておく。○ミクシィ:国内最大のSNS「ミクシィ」とIT系求人サイトを運営。24才以下のユーザーが過半数を…

インターネットの経済学:媒体&広告関連主要企業の売上高・利益比較

媒体別に見た広告売上高において、TVに次ぐ第2位の座を狙うインターネット広告。Yahooファイナンスの会社情報および各社の決算資料を元にしてまとめたネット広告関連業界の主要企業の売上高・利益等の経営指標が下記表である。 企業名 連結/単体 決算年月日 …

視聴時間は「ニコニコ動画」が断トツ。「You Tube」「Yahoo! 動画」「ニコニコ動画」の媒体特性:続編

インターネット動画の専門サイト「You Tube」「Yahoo! 動画」「ニコニコ動画」について、前回は各ウェブサイト発行のメディアシートを元にして媒体特性を検証した。 http://d.hatena.ne.jp/popoya/20080830今回は別の角度、第三者機関=ビデオリサーチインタ…

「You Tube」「Yahoo! 動画」「ニコニコ動画」の媒体パワーとユーザ構成比較

ヤフーの「2008年上半期検索ワードランキング」によれば、1〜6月に最も検索されたワード1位は「YouTube」。2007年ランキング1位の「mixi」は2位。以下、3位・2ちゃんねる、4位・Google、5位「ニコニコ動画」となっている。 「ニコニコ動画」は前年の9位から5…

YouTube、ニコニコ動画等の動画を保存できるフリーウエアCraving Explorer

久しぶりに息子と話する機会があり、20代の若者たちのネット視聴動向についてヒアリングしてみた。 「ハンゲーム」「mixi」「amebro アメブロ」「You tube」「ニコニコ動画」あたりに人気があるというのは予測通り。予想外だったのは、パソコンのコンテンツ…

新聞離れだけではなく、新聞社系ニュースサイト離れも進行中:20代・30代の若い世代

マスコミ視聴率関係の調査会社ビデオリサーチによる「全国新聞総合調査」J-READ第7回調査結果が数日前に発表された。調査結果によれば、新聞離れだけではなく、新聞社系サイト離れも進行していると思われる。新聞社系サイトからではなく、Yahoo! JAPAN等の主…

WEBサイトランキング推移からみたネット広告の課題

電通調査によれば、2007年のインターネット広告費は約6,000億円。雑誌広告費4,585億円を抜き去ったようだ。 http://www.dentsu.co.jp/news/release/2008/pdf/2008008-0220.pdf マスコミ4媒体が3年連続して前年を下回る一方で、ネット広告費は連続して増加と…

mixiの弱み

<株式時価総額と業績の乖離> こうした強みがある反面、mixiの実際の業績はどうだろう。年間換算して売上約100億円という予測数字は、創業から間もないベンチャー企業としては素晴らしい数字である。利益率の高さも投資家にとっては魅力であろう。が、Yahoo…

mixiの強み

<バナー広告の出稿上位媒体> 1位がYahoo! JAPANであるのは誰もが想像できるが、2位がmixiであることを一般にはあまり知られていない。シェアはYahoo!が50〜60%、5%前後のシェアで続くMSNやinfoseek等の大手ポータルサイトや新聞社系のnikkei.net asahi.c…

ビジネスの視点からみたインターネット広告:mixiの現状と問題点

4大マスメディア=広告媒体のうち、ラジオ・雑誌広告を追い抜き絶好調にみえるインターネット広告であるが、当の業界内現場では手詰まり感や閉塞感が否めない。 WEB2.0やCGM等の流行語に関連してもてはやされたmixiを例にとって、その現状と問題点を考えてみ…

朝日・読売・日経の共同プロジェクト所感:ウェブは新聞を殺さない、新聞が新聞を殺すのだ。

週刊ダイヤモンド9/22号「新聞の没落」特集でも予測されていたが、新聞業界の勝ち組、朝日・読売・日経が共同サイトを立ち上げるようだ。業界でも下記ブログをはじめとするさまざまな分析や評価がなされている。 http://blog.japan.cnet.com/mt/mt-tb.cgi/36…

ネット広告の代名詞:バナー広告がYahoo! JAPANから消える?!

インターネット広告の代名詞といえばバナー広告であるが、本年10月上旬以降Yahoo! JAPANの広告メニューから消えてしまう。 Yahoo! JAPANの「主要広告商品の仕様変更のお知らせ」によれば「スーパーバナー」「ラージスクエア」全商品を、新仕様「プライムディ…

伸び盛りネット広告の代名詞=バナー広告の脆弱な実態

マスコミ4媒体が伸び悩む中で、伸び盛りのインターネット広告。2006年には前年比約30%増の3,630億円となり、雑誌3,887億円を上回るのは必至の状況であるが、手放しのWEB礼賛論には脆弱性を感じざるを得ない。 広告媒体としてのインターネットの実力、「バラ…

クリック詐欺対策の一環か?Googleが新たに公表した配信先レポート

検索連動広告2大ブランドのひとつ、Overtureが欧米に次いで日本でも新システムに移行する。新旧ではもろもろの変化があるが、最も大きな違いは、広告の表示順位決定方法。従来は入札単価の高い順=他社よりも1円でも高く入札すれば上位表示されるというわか…

腐っても鯛、Oldメディア・新聞の光と影

昨日4月14日の朝日新聞に「いま、新聞に期待すること」という日本新聞協会のシンポジウム記録がダイジェスト掲載されている。広告ビジネスにおいてネットに凌駕されてしまったラジオや追いつかれそうな雑誌広告に次いで、明日は我が身という新聞業界の危機感…

ティーンズ向けサイトの2強「ハンゲーム(Hangame)」「ネットくん」

ちなみに、ビデオリサーチインタラクティブのインターネット視聴データによれば、18才未満のアクセスが多いサイトは「ハンゲーム(Hangame)」「ネットくん」が2強のようだ。「ぱどタウン」は、上位50ランキングには含まれていない。ハンゲーム(Hangame)は…

小学生・中学生に人気のサイト「ぱどタウン」

通勤の行き帰り、小さな子供達が目につく季節となった。春休みを利用した行楽や実家への里帰りであろうか、母親の手をしっかり握った子供が、大人の歩調に遅れないように駆け足で駅のコンコースを行き来する姿は微笑ましいものがある。 子供といえば、小学生…

IT企業社長室に鎮座する「神棚」が象徴するもの

知人から聞いた話によれば、我が国でのインターネット草分けとなったITベンチャー企業の社長室には「神棚」があるそうだ。 「神棚」というのは、家庭で神を祭る祭壇。田舎育ちのひとならおなじみ、神社の社殿をかたちどったミニチュアグッズである。 時代の…

Googleコンテンツ連動広告で稼ぐ人々

株式公開による巨額な自己資金や時価総額を背景にした投資活動を別にすれば、Googleの収益源は検索連動型のネット広告である。ネット広告全体の中で検索連動広告は約30〜40%のシェアを占めると言われている。バナー広告やメール広告は従来の広告ビジネスモ…

Googleコンテンツ連動広告の「暴走」問題

電通が2月20日発表した日本の広告費調査によると、マスコミ4媒体は2年連続で前年割れなのに対して、2006年のネット広告費は3割増の3,630億円。ラジオの2倍を超え、雑誌に迫る勢いとのことである。ご同慶の至りであるが、ネット広告担当者として実務に携わる…

歌垣〜連歌、日本の共同制作文芸のDNAを継承する「電車男」

遅ればせながら「電車男」を読んだ。一級のエンタテイメントであり、ルポルタージュだと評価したい。無名の一般大衆がマッシュアップして創り上げた集合知の結集として、WEB2.0やCGMを代表する作品でもある。 話題作やベストセラーともてはやされると、かえ…

若者達の心地よい隠れ家mixi(ミクシィ):格差社会の光と陰

インターネット業界ではsnsと動画が大ブームである。Yahoo! JAPAN の「2006年検索ワードランキング」では「mixi(ミクシィ)」が初めて1位となった。海外サイトでもあるにもかかわらず「YouTube」が圏外からの大躍進で7位にランクインしている。世界的にも注…

Google検索ワードランキング 国際比較

世界ランキングはともかく、日本語ランキングを知りたくてググってみたが、2006年の年間ランキングが見つからない。代りに、2006 Zeitgeist Archiveで月別の国別ランキングが公表されているので、日本・カナダ・ドイツ・イギリス4カ国を比較してみた。本家US…

Google検索ワードランキングZeitgeistに表現された「時代の空気」

Yahoo!の2006年検索ワードランキングは別稿で紹介したとおりであるが、キーワ−ド検索の本家Googleでも検索ワードランキングZeitgeistを公表している。 Zeitgeist は the spirit of timeに相当するドイツ語。直訳すれば「時代精神」ということになるが「時代…

WEBサイト内の閲覧行動は回遊型から直行型へ

2001年のベスト10のうち、2006年もランク入りしているのは「goo」と「2ちゃんねる」のみ。2000年秋に日本でもサービス開始した「Google」はトップ20にも名前がない。 検索連動広告のワード分類基準に従えば、2001年にベスト10入りしていた普通名詞Bigword:…