純利益赤字が続出する、ネット広告業界のアブナい体質

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好調にみえるネット企業の経営指標であるが、純利益が赤字になっている企業が少なくない。
理由をみてみると、本業が好業績の場合は、グローバルな金融危機の影響で有価証券の評価損が大きな要因になっている。上場で得た巨額の資金を株式等に投資している金融資本の側面がマイナス効果として反映されているようだ。
また、一方では主力として育成しようとしている事業が赤字のまま。収益源となっていないという状況も見受けられる。
○楽天：純損失が549億7700万円となり、赤字転落。投資有価証券の評価損671億円を含む、特別損失809億円。約2500億円の売上高対比、約1/4以上の赤字。例のTBS買収騒動の後遺症でもある。
○ドワンゴ：YouTubeを上回る人気を集めているニコニコ動画であるが、まだ赤字。収益が得られていない。
○USEN： 映像コンテンツ事業GyaOの赤字。YouTubeやニコニコ動画の人気に比べると影が薄い。
○サイバーエージェント：Amebaブログが約17億5800万円の営業赤字。07年度は収益に大きく貢献した投資部門が、有価証券9億6800万円の評価損によって赤字に転換。
○オプト：単体の業績では「有価証券評価損」増加により、純利益は赤字。
○ミクシィ：業績は好調のようだが、SNSブームが終わってしまった懸念がある。以前は18歳未満が利用できない規約になっていたが、昨年末からは15歳以上に緩和。入会にあたって会員の紹介が必要だった招待制から、今年春に登録制に移行すること。これらの制度改革が業績にどう反映されるか、ビミューである。

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■参考資料：Yahooファイナンスの会社情報および各社の決算資料
ヤフーYahoo! JAPAN
http://profile.yahoo.co.jp/fundamental/?s=4689
楽天
http://profile.yahoo.co.jp/fundamental/?s=4755
ミクシィ
http://profile.yahoo.co.jp/fundamental/?s=2121
DeNA　ディー・エヌ・エー
http://profile.yahoo.co.jp/fundamental/?s=2432
ドワンゴ
http://profile.yahoo.co.jp/fundamental/3715
GMOインターネット
http://profile.yahoo.co.jp/fundamental/?s=9449
USEN
http://profile.yahoo.co.jp/fundamental/?s=4842
サイバー・コミュニケーションズ
http://profile.yahoo.co.jp/fundamental/4788
デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム
http://profile.yahoo.co.jp/fundamental/?s=4281
オプト
http://profile.yahoo.co.jp/fundamental/2389
サイバーエージェント
http://profile.yahoo.co.jp/fundamental/4751
NTTコミュニケーションズ
http://www.ntt.com/aboutus/
電通
http://profile.yahoo.co.jp/fundamental/?s=4324
フジテレビ（フジ・メディア・ホールディングス）
http://profile.yahoo.co.jp/consolidate/4676
TBS
http://profile.yahoo.co.jp/fundamental/9401
ユニクロ（ファーストリテイリング）
http://profile.yahoo.co.jp/fundamental/9983