Googleコンテンツ連動広告で稼ぐ人々

株式公開による巨額な自己資金や時価総額を背景にした投資活動を別にすれば、Googleの収益源は検索連動型のネット広告である。ネット広告全体の中で検索連動広告は約30〜40%のシェアを占めると言われている。バナー広告やメール広告は従来の広告ビジネスモデルの延長上にあるが、検索連動広告はネットのインタラクティブ機能や利用者の閲覧行動に適合したネット独自の革新的な広告手法である。バナーやメール広告が広告主主導型であるのに対して、検索連動広告はユーザー主導型でありWEB2.0的だ。

広告表示そのものに対して課金する従来の広告システムでは、大量の広告出稿は資金力の豊富な大企業に事実上限定されていたが、表示された広告をユーザーがクリックして広告主のサイトへアクセスした時点で課金される「成果報酬」型のGoogle検索連動型広告によって、ロングテールのテール部分=ECサイトの運営者など中小企業や個人起業者でも大量の広告出稿が可能になったことは高く評価したい。検索連動広告のライバルOvertureが入札単価の高額な広告を上位表示させるのに対して、Googleは入札単価×品質スコア(クリック率)によるポイントにより上位表示させるシステムである。ロングテールのテール部分、中小企業や個人の広告主にとってGoogleは革命勢力の同志的存在であるのには間違いない。

しかしながら、我が国でのSEMの先駆者:アイレップ渡辺隆広氏のブログによれば、Googleの急成長に便乗して一儲けを企む人々もいるようで、ネット広告の世界も魑魅魍魎のようである。

<渡辺隆広のサーチエンジン情報館>
■コンテンツ連動広告で稼ぐ人々(1)
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■コンテンツ連動広告で稼ぐ人々(2)
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