YouTube、ニコニコ動画等の動画を保存できるフリーウエアCraving Explorer

久しぶりに息子と話する機会があり、20代の若者たちのネット視聴動向についてヒアリングしてみた。
「ハンゲーム」「mixi」「amebro アメブロ」「You tube」「ニコニコ動画」あたりに人気があるというのは予測通り。予想外だったのは、パソコンのコンテンツをDVDに焼いてTVでみたり、iPODにコピーして動画や音楽を楽しめるようにするフリーソフトや有料ソフトを求めるユーザーが多いというコメント。
例えば、インターネット動画をダウンロードして保存できるフリーウエアがあるのだという。いま流行の「ニコニコ動画」や「You tube」などの動画をライブラリーにして、いつでも見られるのであれば確かに便利だろう。

実態はどうか。ソフトウェアの無償ダウンロードサービスVectorにアクセスして調べてみた。ダウンロードの月間ランキングによれば、今年4月の人気上位5位（WindowsVista/XP/2000/NT）は下記のとおり。

インターネット動画を保存できるブラウザが1位と3位にランク入りしている。
1位は「Craving Explorer」。YouTube、ニコニコ動画等の動画を保存できるブラウザ AVI、MP3等への変換、iTunesへ自動登録も可能とコメントされている。2位「瞬簡PDF ZER」はPDF生成・編集ソフトの無償版。3位に同じくインターネット動画を検索・再生・ダウンロードできる「Woopie Video DeskTop」がランク入り。
直近5/19-25の週間ランキングでも1位は同じ。3位に「ニコニコ動画」や「YouTube」の動画を IEの右クリックメニューから簡単に保存できるダウンローダ「Smile Downloader」が3位となっている。

Craving Explorerは、2007年の夏07/19週に登場して、いきなり14位にランク入りしたようだ。

この週のreviewer's EYEでは、ユーザ待望のソフトが登場したとして絶賛されている。
http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/070609/n0706091.html

「Craving Explorer」は、こうした「本来ならダウンロードできない動画」をダウンロードするためのソフトだ。普通ならできない（やりにくい）ことをできるようにしてくれる。しかも、表示されたページに直接ダウンロードリンクを入れ込んでしまうという発想がなかなか秀逸だ。普段使い慣れたサイトデザインはそのままに、わずかな変更だけでサイトをはるかに使いやすくしてしまう──この着眼点のすばらしさというか、機能のスマートさが凄い。「最小限の変更で最大の使いやすさを得る」センスには感心するばかりだ。

このソフトの作者は個人のようである。約8,000以上のブログ等からのリンクが貼られており、人気ぶりが推察される。こうしたソフトがフリーウエアとして無償配布されており、クチコミを通じて幾何級数的にユーザーが急速に増加していくあたりがネットの凄いところである。MAC版はないので、残念ながら使用体験はコメントできない。

「You Tube」の場合、掲載されていた動画が著作権がらみで削除されたりする場合があるので、消去される前に保存しておこうというニーズも強いかと思われる。20代〜30代を中心とするインターネットユーザーに動画共有サイトの著作権問題について聞いたアンケート調査によれば「違法動画が消されたら利用止める」という回答が5割弱ある。アブナクなければ、面白くないという訳だ。
http://blog.ishare1.com/press/archives/2008/05/231300.html

「ニコニコ動画」の場合は、著作権問題については遵守の姿勢を示している。Yahoo!Japanと「ニコニコ動画」両サイトのコンテンツを連動させたサービスを始めるというニュースもあり、こちらの動きも要注目だ。
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■Craving Explorer　ダウンロード先URL
http://www.butsu-yoku.com/