新聞折込チラシに占めるパチンコ業界広告の比率

パチンコ業界のTVCMに占める比率については、適当なデータを現在のところ入手できていないが、新聞折込チラシのパチンコ広告の比率については興味深いデータがある。
2006年のデータになるが「朝日オリコミ」社の調査データによれば、全国平均でチラシ広告全体の約11〜12%を占めるようだ。首都圏や近畿圏などの都市部と比べると地方都市の方がパチンコ広告の枚数が多く折り込まれているとのこと。比率の少ない首都圏でも全業種の中で、スーパーに次ぐ第2位というとである。都道府県別の広告枚数に対するパチンコ広告の枚数比率も公表されている。パチンコ発祥の地=中京地区は、1世帯当たりの総枚数も日本一。パチンコ広告も多く折り込まれているとのことである。詳細なデータは下記。
http://www.asaori.co.jp/special/kensaku/vol5/index.html


ちなみに、レジャー関連産業の市場規模は以下のとおり。
パチンコ業界の約30兆円弱という数字は旅行関連の約3倍、JRAや宝くじ、家庭用ゲーム機などを遥かに上回るマーケット規模である。
◎家庭用ゲーム機(ハード・ソフト合計):約1兆3,000億円(平成17年度)
日本中央競馬会(JRA):約2兆8,000億円(平成18年度)
◎宝くじ:約1兆1,000億円(平成17年度)
◎旅行(観光・行楽):約10兆5,000億円


パチンコ業界の中でも、いわゆる「二極化」が進行しているようだ。関西エリアではマルハンの広告をよく見かけるが、TVCM等の増加もその背景と思われる。
■「レジャー白書2005」に見るわが国の余暇の現状と課題/(財)社会経済生産性本部 余暇創研
http://www.crs.or.jp/57411.htm

「二極化」の更なる進行
 レジャー産業全体傾向の二つ目の特徴は、業界構造の内部でいわゆる「二極化」の更なる進行が見られたことである。パチンコ、カラオケ、ゲームセンターなどの娯楽部門の業界では軒並み店舗大型化が進む一方、中小・既存店が厳しい競争の中で淘汰され、「店舗数」は全体に減少の傾向を見せている。平成17年3月期決算でパチンコホールマルハンダイナムの上位2企業がそろって大台の1兆円企業となったことも象徴的である。

wikipedia「パチンコ」
http://ja.wikipedia.org/wiki/パチンコ