「ネット広告のブランディング効果」調査が実施された背景:成果報酬型広告とのCPC比較

インターネットの広告効果指標としては、一般的にCTRやCPCが用いられることが多い。バナー広告やテキスト広告、いわゆるディスプレイ型広告のクリック率はゼロコンマ数%以下のことが少なくない。

露出回数に応じて課金されるディスプレイ型広告に対して、クリック回数に応じて課金される検索連動広告やアフィリエイト等の成果報酬型広告の方が、一般的にはコストパフォーマンスは優れている。成果報酬型広告のCPCに比較すると、ディスプレイ型広告のCPCはあまり良くないのである。ディスプレイ型広告の中では、行動ターゲティング広告のコストパフォーマンスは比較的良好であるが、成果報酬型広告に比較するとビミョーではある。

広告主としてはネット広告をトライアル出稿してはみたものの、効果はイマイチ=期待はずれという結果になることがママある。
共同調査「インターネット広告のブランディング効果」は、こうした状況が背景にあって実施されたものと思われる。つまり、インターネット広告のCPCだけではなく、インプレッション効果をもっと評価してほしい、と広告主にアピールしている訳である。ネット広告担当者としては、「そうあって欲しいけれどね」と、いわざるを得ない。