ネット広告で今年最大の注目商品:Yahoo! JAPAN&オーバーチュアの「インタレストマッチ」

インターネット広告業界で、新しい広告手法が今秋デビューする。ヤフーYahoo! JAPANが開発を担当、オーバーチュアOvertureが営業・運用する興味関心連動型広告 「インタレストマッチ」である。


Yahoo! JAPAN代表取締役社長・井上雅博氏は、日本のオーバーチュアOverture K.Kの代表取締役社長を兼任しているが、自らプレス発表の場に出席。「検索連動型広告に並ぶ規模の市場に成長するポテンシャルを持っている」と語っているようだ。
現在、Yahoo! Japanのページビューは月間400億ほどあるが、そのうち200億PVにインタレストマッチを掲載する予定だという。
インターネット広告視聴動向調査会社によれば、日本のWEBサイト全体の月間ページビューの中で、Yahoo! Japanのページビューは約50%を占めるメガポータルサイトである。
ネット広告市場の中で、検索連動型広告は30%程度のシェアを占めると推定されるので、かなり大規模な市場を狙った新商品である。
当初は9月1日から掲載開始とアナウンスされていたようだが、9月16日以降にずれ込むようである。


興味関心連動型広告 「インタレストマッチ」の特長は、Yahoo! JAPANおよびのオーバーチュアOvertureのリリース資料によれば下記のとおり。
http://pr.yahoo.co.jp/release/2008/0717a.html
http://ov.yahoo.co.jp/company/press/release/2008/pre_071708.html

インタレストマッチ」とは、サイトを閲覧するインターネットユーザー(以下、ユーザー)が閲覧中のページ内容、あるいはユーザーの興味・関心と、広告主からの出稿内容が合致する場合に広告を表示するサービスです。今回の「インタレストマッチ」はYahoo! JAPAN とブレイナーの技術、そしてオーバーチュアの営業・運用ノウハウを結集した「日本発」の新サービスです。開始時はPC向けに展開し、約1ヵ月後にモバイルに対応する予定です。
ユーザーの興味関心を知るためには、今閲覧しているページに関する情報以外に、過去どのようなページを閲覧したか(閲覧履歴)、直近の検索キーワード等をもとに総合的に判断する必要があります。新サービス「インタレストマッチ」では、(1)ユーザーが閲覧中のサイトの内容、(2)ユーザーの過去の閲覧履歴と合わせて、(3)都道府県など配信地域や性別・年代の絞込み、(4)配信スケジュールの時間毎の指定、など複数の要素を加味して配信を行います。 
配信先は、Yahoo! JAPANの各プロパティ、大手主要サイトのほか、Yahoo! JAPANが昨年発表を行ったYahoo!ウェブオーナーセンター内の広告配信プログラム「アドパートナー」を通じての配信も予定しています。

リリース資料にもふれられている「ブレイナー」社について調べたところ、日本のネットベンチャーコンテンツマッチに関するノウハウを有する企業。2007年8月にヤフーの子会社になったようだ。