mixiはマイナーからメジャーサイトへの溝=キャズムを超えるか

mixiの急速な普及は、私自身も実感してます。会社の同僚にヒアリングしたところ、若い社員を中心に10人近くが利用。20%近い普及率です。仕事柄、無関心ではおれませんので、私自身も会員登録していますが、とりあえずプロフィール登録しただけで、実質的には休眠状態です。というわけで、mixiの動向には個人的にも注目しているのですが、このままの成長ペースを維持できるかどうかについては疑問を感じています。
友人同志の紹介によるクチコミネットワークを活用したSNSは、システム自体に幾何級数的な成長を可能にするポテンシャルを有していますが、マルチ商法ねずみ講と同様に一定のレベルまでは達すると伸び悩むのではないかということです。マーケティングの教科書では、商品やサービスの普及に関する基礎理論として、マイナーな初期市場とメジャー市場のあいだに横たわる「キャズム(深いミゾ)」の存在が指摘されています。イノベーターとアーリー・アドプターで構成される初期市場と、アーリー・マジョリティやレイト・マジョリティによって構成されるメジャー市場との間の「キャズム(深いミゾ)」は、普及率約16%あたりにあるといわれています。ネットレイティングスによれば、家庭からのインターネットのアクティブユーザー数は4,240万人ということですから「×16%=会員数:約680万人」あたりが、ひとつの転回点になるかも知れません。