時間帯別アクセス状況:深夜族が集う「ミクシーmixi」

WEB2.0の時代を象徴するCGMの急成長が、業界だけではなくマスコミでも注目されるようになりました。SNSの代表格mixiの利用時間が、業界の「マンモス」サイトYahoo!JAPANを上回るという時代の変化を象徴する「事件」も、つい最近の出来事です。いま注目のSNSmixiの利用実態を理解するために、時間帯別のアクセス状況を調べてみました。

mixi.jpの時間帯別アクセス状況

時間帯 接触者数 接触回数 滞在時間
0--24 4,188 44.4 9:22:01
0--1 1,864 12.5 2:20:25
1--2 1,395 10.9 2:00:11
2--3 999 7.8 1:18:02
3--4 684 5.4 0:52:50
4--5 487 4.5 0:39:16
5--6 435 6 0:46:56
6--7 521 7.9 0:53:57
7--8 656 8.3 0:52:00
8--9 889 7.1 0:47:33
9--10 1,162 6 0:40:32
10--11 1,318 6 0:46:11
11--12 1,352 6 0:47:24
12--13 1,410 6 0:46:20
13--14 1,398 6.5 0:49:12
14--15 1,419 5.7 0:47:46
15--16 1,361 5.7 0:46:05
16--17 1,364 6.1 0:52:30
17--18 1,493 6.2 0:53:02
18--19 1,511 7.1 0:55:57
19--20 1,487 8.3 1:05:53
20--21 1,723 9.4 1:26:03
21--22 1,956 10.6 1:42:19
22--23 2,036 11.9 2:05:49
23--24 2,023 13.4 2:24:05

(株)ビデオリサーチ インタラクティブ調査
接触者数は単位千人。分析対象期間2006年1月1日〜6月30日


上記のとおり、接触者数を基準にみた利用のピーク時間帯は22時台・23時台ですが、深夜0時台・1時台・2時台にも活発に利用されているようです。一般的な利用のピーク時間帯は夜21、22時台ですから、利用者は深夜族が多いことが明らかです。
深夜の利用が多い理由も明らかで、mixiのメインユーザーが年齢構成:20才台から30才代の若年層、いわゆるM1・F1層がだからです。M1・F1層は、ニート、フリーター、パラサイトシングル等と呼ばれる若者たちともオーバーラップします。
深夜のコンビニやファミレスにたむろしておしゃべりする姿には相通じるものがありますし、バイクや車で徒党を組んで暴走したり、歓楽街を深夜まで徘徊する「不良」行為とも根底では無縁とはいえません。mixi流行の背後には、いわゆる格差社会の中で、確固とした存在感をもてず浮遊する数百万人もの孤独な若者達をイメージせざるをえないのです。
友人との対話の輪をひろげるコミュニティというバーチャル・ユートピアに参画するために、深夜ひとりでPCに向かってキーボードを叩いている若者たちの姿を想い浮かべると、ニートふたりを抱えるオヤジとしては他人事とは思えません。